子供の歯の外傷 - 院長ブログ

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2018年11月13日 子供の歯の外傷

子供は転んだ時にとっさに手を付けないこともあるせいで、幼児期には歯に外傷を負う経験をする子供も少なくはありません。その時によくあるのが、前歯で唇や舌を切る、歯を強く打ち付けることで歯が折れる、歯の破損、歯肉から出血するようなことです。


このような場合、あまり大したことがないからとほっておくと後になって何か症状が出ることもあります。気になることがあれば、早めに小児歯科を受診して診察してもらうことが大切です。


歯の外傷でひどいケースは、完全脱臼といい歯が完全に抜け落ちてしまう症状です。また抜けてはいないけれど、脱臼の手間でぐらぐらと揺れてしまうことや、歯の根っこが折れていること、歯の位置がずれることもあります。抜けた場合やぐらぐらになってしまった場合には、そのまま根がくっつくこともありますが、時間が経ってから結果的に脱落するケースも考えられます。


状態が良ければ歯の組織が生きているうちの再植で元通りになることもあるのです。もし抜けてしまっても諦めずに、保存液や牛乳につけるなどの処置をして小児歯科を受診して下さい。乳歯ならいつかは生え変わるとしても、歯が不足していると食事に支障も来たしてしまいますし、その後の歯並びの心配もあるからです。


また後日色が変色してきた場合には、外傷により歯の神経が死んでいる可能性があります。色は黒っぽくなる以外もあるため、いつもと違う色に変色してきたなら可能性を疑います。外傷自体が神経まで達していれば、あとで痛みが出てきてその時に気付く子供もいます。


どれ位の症状なら小児歯科に行くのか迷いますが、見た目だけでは判断できません。その時は子供本人も違和感がなく、痛みがないと言っても実際の所レントゲンを撮影してみたら分かる症状が潜んでいる可能性があります。特に歯が折れて抜けてしまっているなどかなり強い力が掛かっている場合には、歯だけではなく脳への影響も心配されます。


出血が見られる場合にはうがいをしてから、清潔なガーゼで出血している患部を抑えます。血が出ていると傷が分かり難いですので、一度出血が収まってから改めて口の中を確認してみて下さい。


乳歯だからいつか抜けるのだから大丈夫、と安易な自己判断をするのは怖いことです。歯の状態に異常が感じられるのなら、ほっておいて治っていくと期待するよりも永久歯への影響も心配しましょう。歯科は予約制が一般的ですが急患も受け付けていますので、気になるのなら早めに診察を受けましょう。

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