歯科臨床と解剖学 - 院長ブログ

院長ブログ

2018年12月11日 歯科臨床と解剖学

歯科臨床と解剖学 歯科臨床というのは実際に歯科の業務をしている時に必要となる技術などのことで、歯科の現場のことをあらわします。それに対して解剖学というのは、体と同じように歯科の領域でも見えている部分だけでなく体の中の作りがどのようになっているかをあらわしているものです。


これらふたつは一見違った内容のものに見えることもありますが、実は深く関わっているもので、歯科の治療をする時には歯科臨床も解剖学もどちらも重要な役割を果たします。歯科の治療をする時には、これらのどちらかだけに十分な知識や技術をもっていても不十分で、どちらの領域も同時に学ぶ必要があるものです。


実際に治療を行う時には目に見えている部分に対して処置を行っていきますが、その時には解剖学の知識を使ってどこにどのような神経が通っているかや、血管がどのように走行しているかを考えながら行うことが大切です。神経や血管は体の内側にあるため、外からは見ることができませんが、治療の際には体の内側にまで影響を及ぼすものが大きく、神経や大きな血管に触れないように処置を進めることが必要になってきます。


この時に解剖学の知識が不十分であると、治療をしている時に大きな血管を傷つけてしまい大量出血を起こしてしまう可能性がでてきてしまいます。それ以外にも神経を傷つけてしまうことがあると、処置の後に体の動きが正常に戻らなくなったりすることがあります。神経は非常に繊細な作りになっているものが多く、少し傷が付いただけで機能のほとんどを失ってしまうという危険も出てきます。


こういったことは十分に解剖学の勉強をしていても起こる可能性が残ってしまうものなので、治療に当たる医師は常に新しい情報を学び続ける必要も出てきます。解剖学よりも変化が大きいのが歯科臨床で、目覚ましい医療技術の進歩により、どんどん新しい治療法が開発されています。それらをすべて学ぶことは難しくなりますが、できる限り新しい情報を取り入れることが大切です。


なぜなら、今行っている治療法が正しい方法ではなかったというように言われることもあるからです。今の治療法のデメリットを改善したような新しい治療法が開発されれば、当然患者にとってもデメリットの少ない治療法のほうが適しています。患者にとってなにが最も良い治療法なのかを考えて治療にのぞまなくてはいけないので、歯科医師は歯科臨床と解剖学の勉強を続けて行く必要があります。

月別アーカイブ