スポーツでの歯の破折とマウスガード - 院長ブログ

院長ブログ

2019年1月15日 スポーツでの歯の破折とマウスガード

スポーツによる負傷箇所は、口に関係する怪我の割合が3割を超えると言われています。その理由は骨の中でも最も硬い歯が、柔らかい皮膚が圧迫されることで口腔内で損傷となるからです。体の接触する激しいスポーツでは競技中に歯を守り、同時に外傷を予防することが大切です。

特にボクシングやアメリカンフットボールなどでは、口の中にマウスガード(マウスピース)を装着することが義務付けられているほどです。他の多くのスポーツでも激しい接触や転倒の可能性から着用が推奨されているものも多くあります。

マウスガードはその名の通り口を保護するための装置で、マウスピースやマウスプロテクターなどとも呼ばれます。素材はシリコン樹脂などの弾力性のあるものでつくられているため、顎と口周りへの衝撃を緩和し、歯の破折を防いだり、顎の骨折や口の内外の損傷を防いだりする役割を持っているのです。

ピッタリとフィットすることで関節のブレが少なくなったり、歯の噛み締めによる知覚過敏や顎関節症の予防にもなります。また、衝撃時に噛み締めやすくなることで、頸部が固定されて頭部の移動を抑えることが可能です。つまり、脳震盪などの脳に対する影響を最小限に抑える働きが期待できるのです。

こういった怪我の予防ができることで、心理的にも作用して積極的なプレーによって成績の向上にも繋がります。さらに強く噛みしめることと運動性能の関係は深いと言われており、実際に筋力や瞬発力の向上も見込めるのです。正しい咬み合わせをサポートすることで平衡感覚を正常化したり、無意識下の違和感を無くすことで集中力を高めたりすることから、アーチェリーやパワーリフティングなどの個人競技にもメリットがあります。

マウスガードを取り入れる際は、スポーツ用品店などで販売されているものには注意が必要です。あくまで簡易型のもので、個人の咬み合わせや歯並びに合わせたものではありません。すぐに落ちてしまったり、かえって顎関節を痛める原因になったりして危険です。

そのため、歯科医院で型取りをして正しい知識を持った歯科技工士に制作を依頼することが得策です。外れづらく、呼吸や発音がしやすいと言った利点もあり、安定感も優れています。本来の機能を求めるのであれば、オーダーメイドで作りましょう。

ただし、一度マウスガードを製作したからと言って、同じものを一生使い続けられるとは限りません。使用頻度や用途によっても使用期間が異なります。安心と機能を確保するためには、年に1回程度のメンテナンスを受けることも大切です。"

月別アーカイブ