院長ブログ
2018年5月23日 キシリトールガムで虫歯予防に効く理由
キシリトールガムの材料って何?
コンビニやドラッグストアの売り場に各社の製品が多数陳列されている様相が珍しくなくなったのがキシリトールガムであり、歯科医院の受付窓口にも置かれている事から、専門医も効果を認めているというお墨付きです。
しかし、噛む事により気分転換になったり口臭が解消されるという効果には実感できている方が多いものの、本来の虫歯予防には明瞭な効果が感じられていない方も少なくありません。
ところが、単なるガムとして侮れないのがキシリトールが含有されているガムが有しているポテンシャルであり、しっかりと効果が引き出せるように活用すると、人々の歯に対しとても強いサポーターになります。
そうしたキシリトールという成分は植物や樫の木といった物から生成される甘味料なのですが、砂糖における主成分のスクロースと同等の甘みを有しています。
砂糖と遜色ない甘味があると知ると虫歯を誘発して逆効果になるように感じますが、それは誤解であり歯を健康にしてくれる3つの能力により良い恩恵を与えてくれています。
まず虫歯は虫歯菌という細菌によって引き起こされるのですが、スクロースのように細菌にとって栄養源にならないので活発に動けなくさせられ、最終的には絶対数自体を減少させられます。
キシリトールガムはこうして選ぼう!
次に年齢が高くなると特に唾液の粘度が高くなってしまうのが悩みの種になりますが、高くなった粘度を下げてくれるため歯垢がこびり付きにくくなり除去しやすくなるので、虫歯を含む口臭や歯周病といったあらゆる口内トラブルを未然に防げます。
店頭で販売されているラインナップを目にするとわかる通り、現代では豊富な種類が取り揃えられていて選ぶ喜びもありますが、より良い効能を得るためには成分が50%以上含まれているものに絞らなければなりません。
一方、50%以下の物は砂糖といった細菌にとって栄養になる甘味料で甘みをキープしているので、虫歯になる恐れが高いため手に取らないようにしましょう。
ただし以前は50%を下回る品が多く売られていましたが、今日では見受けられなくなってきているのでそれ程心配する必要が無くなってきているものの、念のため割合を導き出すための計算式であるキシリトールを炭水化物で割り、100を掛けるという計算方法を知っておくと安心です。
キシリトールガムの効果を上げるコツ
そういった最適な商品を手に入れる事ができたら噛み方についても意識を向けるように心がけ、そうすると無意識に口にするよりも効果を最大限まで高められるようになります。
キシリトールというのは特性上数回噛んだ時に最も分泌量が高まるので、同時に分泌された唾液は可能な限り口内に溜めておき、歯を含めた口内の隅々まで行き渡らせるイメージを持ちましょう。
できるだけ溜めた後は唾液を飲み込む事になりますが、キシリトールは植物由来なので短時間で味が感じられなくなってしまい出してしまいたくなるものの、我慢して最低でも5分から10分間は噛み続け、気分が悪くならないのなら20分間噛むのがベストです。
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