院長ブログ

2018年8月 1日 物ごとに集中しているとき 上下の歯が接していませんか?

上下の歯が接するときは、物を噛むときや嚥下といって物を飲み込むときです。
それ以外は、上下の歯は接していません。
ところが最近の研究で、上下の歯が常に接している人がいることが分かってきました。
上下の歯が接していないと落ち着かないらしいのです。
歯が接すると弱い力から強い力まで無意識に入ってしまい歯や顎 顎関節や周辺の筋肉にも負担がかかってしまいます。
すると歯に細かいヒビ(マイクロクラック)が入ってきます。最初は見てもわかりませんが、そのうち白い歯に無数の縦筋がわかるようになります。しかし自覚症状はありません。そして一本のはではなく何本もの歯にこのマイクロクラックが入ってくるのです。
神経まで近いところまで入ってくると、食事で物を噛むとズキッとしたり冷水でしみたりします。歯医者さんに行ってみてもらっても分からないことがあります。それはレントゲンにも写りにくいのと虫歯として穴が開いていたりするわけではないからです。
私も十数年前 自分自身で症例を経験するまでは知りませんでした。
40歳代の女性が左上の奥歯が痛いと初診で来院されました。確認しても虫歯はありません。レントゲンを撮っても異常像は確認できませんでした。しかし歯がしみて痛いというので、最初かみ合わせの調整をしてしみ止めのコーティング剤を塗布しましたが変わりありません。いよいよ夜も眠れないほどの痛みが出てしまい麻酔をして歯の神経を取りました。そこで痛みは治まりましたが私はなぜだろうと痛みの原因がわからずにいました。何度か治療するなかで、歯の奥に縦にヒビが入っていることに気がつきました。もしかしてこれが原因かも。その患者さんの歯を治して経過を追ってみました。するとヒビが入っていた場所が割れてきました。歯の破折です。竹を割ったように歯が真っ二つに割れてきたのです。結果的に抜歯になりましたが、この経験を元にそれからは、歯のヒビやその原因となる上下の歯が常に接している人を見つけては、「これはひとつの癖です」「気がついたらなおしましょう」と言い続けています。
何かに集中しているとき、上下の歯が接していたり歯をかみしめていたりする癖はありませんか?
それは将来 歯の破折や歯周炎の増悪につながります。
皆様も意識してみてくださいね。

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