院長ブログ
2018年8月31日 金属アレルギーにならない歯科治療ってどんなに?

虫歯により歯の表面に穴が生じてしまった場合、保険が適用される銀歯を被せたり銀色の詰め物をして穴を塞ぐ歯科治療が講じられますが、被せ物や詰め物には複数の金属が含有されている合金で生成されています。
複数の金属の中にはパラジウムと呼ばれる金属も存在しているのですが、素材の特性上人体の口内から発生する唾液により溶け出してしまい、溶けた分は少しずつ人体内に蓄積されていきます。
人体内に溶け出した金属が蓄積すると、それまで健康体で過ごせていた方が突如として金属アレルギーを発症する場合があります。
そうした問題が高い可能性で引き起こされるため、安全性について取り沙汰される事も多く、歯科治療に関し世界的に見ても先進国のヨーロッパにおいては、ほぼ使用されていないというのが現状です。
一方、日本に目を向けると保険が適用され金銭的な負担が小さくさせられるという事も相まって、今日においても歯科治療で最もポピュラーな治療方法として扱われています。
研究によりおよそ15%の人々に金属アレルギーの反応が生じるという結果が示されているものの、ポイントになるのは必ずしも口内に現れるのではなく歯ぐきなどから吸収された金属物質は全身に行き渡り、アトピー性皮膚炎といった肌の変調としても見られるようになる事です。
そのような金属アレルギーに患者を見舞われないようにすべく、以前に比べると対策を講じる歯科医院も増えており、行われている対策方法はメタルフリーの治療方法に切り替えるというものです。
メタルフリーという名称からもわかるように、素材に一切金属物質は使用されていないので成分が溶け出してしまうという恐れがない上に、色味についても清潔感と自然な様子が感じられる白色です。
そういった審美性に優れている見た目により、たとえ虫歯などの口内トラブルに見舞われていなくても使用を希望する患者が多く、しっかりと歯磨きをしていても年齢を重ねる度に濃くなってしまう歯の黄ばみを白くすべく、メタルフリーの治療を受ける方も多いです。
歯の黄ばみやくすみというのはお顔はもちろん、全身のイメージを左右する程大きな影響を及ぼすので、メタルフリーで白色の歯にすると見た目年齢が著しく若々しくなります。
また、年齢と共に変化する点といえば色味の他に歯ぐきが下がってしまうという事も例外ではなく、下がり続けてしまうと歯が抜け落ちてしまったり過敏症を発症するので、メタルフリーで早期治療を行うのが最良です。
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