院長ブログ
2019年9月25日 オールセラミック冠とレジン前装冠

歯の治療を行った後に被せものをする場合、オールセラミック冠を選ぶ人もいればレジン前装冠を選ぶ人もいます。
被せものや詰め物には保険適用の素材と保険外の素材があります。一般の歯科クリニックでは保険素材のレジン前装冠が使われることが多いです。
レジンとはプラスチック製の修復物で、柔らかいプラスチック素材を欠けてしまった部分や歯を削った部分に入れ光を当てて固めます。どのような形にも加工できるレジンには様々な種類があります。
レジンはプラスチックなので耐久性はあまりなく、大きな力がかかると割れることがあります。比較的柔らかい素材なので寿命は短いです。レジン前装冠は、内側が金属で作られています。
歯の表面にレジンを貼り付けた被せもので、見た目は白い歯に見えます。内側が金属なのでかみ合わせに負担がかかる部位でも使うことができ、保険で前歯の被せものをつくる際によく使われます。
金属を長期間使っていると、歯茎が黒ずむことがあります。歯茎は一旦黒ずむと、元のピンクの色に戻ることはないので注意が必要になります。前歯は特に目立ちやすいので、前歯に使用する人が多いです。
保険が適用できるので費用が安いという特徴があります。しかしレジン前装冠は変色しやすく、強度が必要になる奥歯に使用できないというデメリットがあります。
虫歯などで歯を削った場合に人工の歯を被せますが、この人工の歯を冠と呼びます。通常はさし歯とか被せものと呼ばれることが多いです冠の素材で保険が適用されるのが金属素材やレジンになります。
自由診療で使われる素材の代表がセラミックです。日本は審美歯科が多くなり、セラミックを使った治療を受ける患者が増えています。オールセラミック冠には多くのメリットがあります。
オールセラミックは、白くて透明感のあるセラミックを使った被せものです。内部に金属が使われていないため、歯の色が自然です。
長く使っても変色することがなく、歯周病などが原因で歯茎が下がってきても黒い部分が見えないというメリットがあります。
金属アレルギーがある人は金属を使った被せものを使うことができませんが、オールセラミックであれば安心して使えます。オールセラミックは、短い治療期間で美しく白い歯を手に入れることができます。
かみ合わせや歯並びの改善にも使用でき、金属を使わないので歯茎が黒ずむ心配がないです。
オールセラミック冠とレジン前装冠は、それぞれメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットをよく考えて、歯科医と相談して自分に最も合った被せものを選択することが重要です。
月別アーカイブ
- 2019年10月 (1)
- 2019年9月 (2)
- 2019年7月 (1)
- 2019年4月 (1)
- 2019年3月 (2)
- 2019年1月 (1)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (2)
- 2018年10月 (1)
- 2018年9月 (3)
- 2018年8月 (3)
- 2018年7月 (2)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (1)