院長ブログ
2020年6月 3日 歯科衛生士が行うPMTCって何?

こんにちは。みやこ歯科 院長の高橋です。今回はPMTCについてご説明します。
PMTCとは、歯科医や歯科衛生士などのプロが専用の機器を使って歯をクリーニングすることです。歯と歯茎を傷付けずに普段の歯磨きでは落としきれない汚れを除去します。
歯垢はただの塊ではなく細菌の集団で、徐々に成長していきます。歯の表面に付着した歯垢は、様々な細菌が複雑に絡み合っているバイオフィルムを形成しています。バイオフィルムは歯に強力に付着するので、普段の歯磨きでは取り除くのが困難です。
毎日歯を磨いていても歯周病や虫歯になる人はいます。歯を磨いているのに歯周病や虫歯になる場合は、歯垢が完全に除去できていないことも原因のひとつです。
バイオフィルムは自力では取りきることが難しいため、多くの患者が歯科クリニックで徹底的にクリーニングをしてもらいます。バイオフィルムを除去できるPMTCはトレーニングを受けた歯科医と歯科衛生士が行い、口腔内の細菌数を減らします。PMTCは、もともとスウェーデンの歯科医が提供していた予防医学の施術です。
歯をクリーニングする内容は、歯科クリニックによって異なります。PMTCを希望する場合は、最初に歯科医が歯と歯茎の状態を診察します。歯垢に反応する薬液を使って汚れが残っている部位を確認し、歯磨きが不十分な部位があれば歯磨きの指導を行います。
歯石がある患者は、専用の機械を使って取り除きます。歯石を除去したら、歯の状態に合わせて研磨剤やブラシなどを使って歯の表面をクリーニングします。歯の表面のクリーニングが終わったら、汚れと研磨剤を洗い流し薬剤を塗って仕上げます。虫歯を防ぐフッ素やトリートメント剤、の表面の傷を修復する薬剤を塗布するクリニックもあります。
PMTCにかかる時間はクリニックによって異なります。1時間くらいのクリニックが多いですが、中には30分のクイックメニューを提供しているクリニックもあります。自由診療になり保険診療の制限がないため、1回の施術で口腔内全体のクリーニングを完了させることができます。歯のクリーニングには保険診療のクリーニングもあります。健康保険が適用されるのは疾患の治療に限られるため、歯が健康な場合は自由診療になります。保険診療のクリーニングだと複数回の通院が必要な場合もあります。保険が適用されるクリーニングは歯石除去で、通常は15分程度で行われます。
クリニックでは様々な内容の施術を行っているので、料金だけでなく施術内容の確認も必要です。最近はホームページを持っている歯科クリニックが多くなり、ホームページを見れば施術内容と料金がわかります。不明な点がある場合は、電話やメールでの問い合わせが可能です。
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