セラミックの被せ物ができるまで その3
3. 歯の色をどのように合わせるのか?
みやこ歯科では、口腔内写真を撮っております。
一眼レフカメラを、口の中を撮るために専用のカスタマイズをして、撮影しています。
実際の目でみる状態と同じ色を再現したいからです。
絞りや設定を変えて、何枚(10枚以上)も撮っていきます。その中から数枚(2~5枚)を選んで、技工士さんに送ります。写真も1枚では、分かりにくいのです。光の加減で、色はとても変わります。技工士さんに渡す情報は、少しでも多いほうがいいと思っています。
その情報を、今度は技工士さんが、パソコンのモニターをみて、色を再現していくのです。
ただ、パソコンのモニターによって、色の再現が微妙に異なります。肉眼で見た状態とまったく同じには、パソコンのモニター上に再現できないのが現状です。将来これも改善されることと思います。そんな日が早くきて欲しいと願っております。
そして、陶材(ポーセレン)が焼き上がり、最終的な形態へと、微調整していきます。
最後に、研磨という工程です。ここも最高級な道具を使っています。
すべてに手を抜かないからこそ、良いものができるのです。研磨だけでも何工程もあります。実体顕微鏡を使い、丁寧に仕上げていくのです。
そして、出来上がったものがこれです。1つの歯を作り上げるためにみやこ歯科のスタッフや技工士さんをはじめ、多くの方々の協力があって、出来上がります。
私はその人のお口のなかで、ずっとずっと綺麗で輝いて欲しいという願いを込めて丁寧に作っています。
以上、とても長くなりましたが、e-maxポーセレンができるまでのすべてをお伝えいたしました。最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
院長 髙橋邦夫